<第1Term> Design1のクラスで学んだこと Part1
第1Termの中でDesign1のクラスは1週間で9時間あった。時間数に比例するかのように課題の量は多かった。激重だった。大体2〜3週間単位で課題が発表され、授業時間中課題に取り組み、疑問があればインストラクターに質問するという形で進んでいった。
Design1では課題5つ、グループプレゼン1つ、テスト1回が4か月のTerm中の間に課されることになった。それぞれの課題の内容は以下。
Assignment 1: Dots, Lines, Shapes - Arrangement & Response
6つのcompositionをそれぞれのお題に沿ってdots, lines, shapesを使って表すというもの。
例えば
Composition 1 - Using only dots with horizontal and vertical lines, design a composition that emphasizes confrontation and tension
というような感じ。これがあと5つある。
ただ、提出作品だけを作れば良いというものではなく、過程の作り方も細かく指定された。
Procedure
- 3インチ×3インチのサムネイルをそれぞれのCompositionごとに最低でも10個。つまり6×10=60サムネイルを作る。
- 5インチ×5インチのラフをそれぞれのCompositionごとに最低でも3個。つまり。6×30=30ラフを作る。
- 8インチ×8インチのファイナルを6個。ちなみに全て黒い紙を切って、白い紙に貼ることにより完成させること。
雑感
この課題はもう本当にほんとーに大変だった。まず入学して初っ端の課題がこれである。洗礼をバッチリくらった形に。そもそも60サムネイルを作るだけでもゼイゼイだったところをファイナルが紙を切ってだと〜〜〜〜??そしてそれが6つ〜〜〜〜??となる。制作期間は2週間半ほど。当然にこの科目以外からも課題は出ていたので、日本の大学とはどうやら様子が違うようだということを瞬時に学ぶ。
なんとか課題を提出し、もうDots, Lines, Shapeは見たくない...となったところで、次の課題へ。
Assignments 2: Texture - Arrangement & Response
Unity と Contrast を Textureを使い表現する。最終提出作品は2つ。
Textureは
- A. Tactile Texture
- B. Texture captured from direct observation
- C. Invented textures via mark-making
- D. Textured via rubbing
をそれぞれの種類ごとに5つ収集し、A~Dの中から2つを組み合わせてUnity と Contrastを表現したCompositionを作る。。
Procedure
- 5インチ×6インチのサムネイルを各Composition毎に15個作る。つまり、15×2=30サムネイルに。
- 7.5インチ×9インチのラフを各Composition毎に5個作る。つまり、5×2=10ラフ。
- 10インチ×12インチのファイナルを2個。
このように、課題制作中は机の上が工作状態に。
雑感
Assignment1の洗礼を受けたからか、サムネイル30で良いの?ファイナルも2つ?楽勝じゃんというようなノリだったけれど、Textureを集めるのに時間がかかった。また、Textureの組み合わせで統一感を出すのも、サムネイルではよく見えたものが、実際に組み合わせると変だったりして難儀した。
制作方法が細かく指定されるのが面白いなと思っていたけれど、これはデザインプロセスを叩き込もうとしているのかということがここら辺でわかってきた。大量にアイディアを出し(サムネイル)→それらをブラッシュアップし(ラフ)→最終的なアウトプットをする(ファイナル)。ファイナルを作るのには最低でもこれくらいの時間と頭への負荷が必要ということが身体にゴリゴリと刻み込まれる感じで、思考方法が課題を通じて染み込んでくるの、勉強になるし、この学科のカリキュラムにとにかくついていこうという気持ちになった。
Term1が終わってからの英語力の変化と課題
入学前の英語力はTOEIC800でIELTSジェネラル6.5だった。留学するにあたって最低限の英語力といった感じだったと思う。実際カレッジに入って、カレッジで学ぶにあたりかなりギリギリの英語力だったということがわかった。
リスニング
コース入学時は既に1年6か月カナダに滞在していたこともあり、入学前の事務手続きやオリエンテーション等は特に問題もなくスムーズに進んだ。
問題は、授業が始まってからだった。カナダに1年6か月滞在していたと言っても普段接することが多かったのは非ネイティブの英語で、完全なネイティブリスニング環境に入るのはこれが初めて。
まず驚いたのが、そのスピード。速い、とにかく速い。若者だから話すのが速いのかと思いきや、インストラクターも速い。初日はビビり倒していたし、これはやっていけるのか...?と顔面蒼白で帰路に着いた。
しかし速さにも慣れるもので、聞き取れなければ後でインストラクターかクラスメートに確認すれば良いと開き直ってからは、リスニング恐るるに足らずといった風情で講義にのぞんでいた。この4か月で最も伸びたのはリスニング力なのではないかと思う。
ライティング
思ったより多かったのがライティングの機会。美術館に行って、ギャラリーレビューを書いたり、パブリックアートを見てアートレビューを書いたり、CMを見てそのレビューを書いたり、普段メールで短文を書くくらいだったので、まとまった英語を書くのが初めての体験で辛かった。チューターの人に意味がわからない、論旨が繋がってないと言われながらせっせと直してはまた書いてをしていた。(最後の方ではチューターの人に見てもらう時間では終わらず、クラスメートに添削をお願いしたりしていた)。
指摘される間違いで多かったのが、冠詞、文脈に沿わない単語の使用、接続詞の使い方等々。接続詞の使い方は確かによくわかっていないところだったので、Term2に向けて、役立ちそうな参考書を日本amazonより取り寄せてみた。冬休みの間に1周はしたい(あと1週間しかないけど...)
ライティングでは他にGraphic Design Historyの論述式テストがあり、中間テストの時は英語の論述テストなんて初めてだし、文法ミス、スペルミスで減点されまくって0点になったらどうしよう...とかなり緊張していたけれど、インストラクターの寛大な心により文法ミス、スペルミスでは減点されず78%で返ってきてホッとした。
テスト勉強をしていた時は、かなり長文の瞬間英作文をしている気持ちで、長文をブツブツとテスト直前まで頭の中で唱え続けていたため、その瞬間だけ今ものすごく英語回路だなという感覚があった。
こんな感じで要点をまとめて連想方式で覚えるようにしていた。
英語で論述試験なんて無理!と思っていたけれど、やってみればこれも恐れることはないのだなあという気持ちになった。
リーディング
そもそも何かを読む機会がほとんどなかった。あってもGraphic Design Historyのテキストブックと、課題の指示書くらい。なのでこれといった変化は特にないような。
スピーキング
完全ネイティブ環境となったことで、発話にものすごく反射力が求められるようになった。そしてスピーキングはまだまだだなと実感。クラスメートの中国人はコミュ力で英語力を乗り越えていったので、本当に見習いたい。
ただ、以前英語圏以外に留学した時に語学習得の果ての無さと、諦めたらそこで試合終了、根気強く、自分を追い詰め過ぎない程度に気楽にやるのが大事ということを学んだので、英語(特にスピーキング)については、焦らず行こうと思っている。
まとめ
カレッジに入る時は、本当にネイティブに混じってやっていけるのか、ついていけるのかと不安だったけれど、一応Term1はパスできたので、すべては壮大な慣れ、非日常も日常になる、杞憂は実地が塗りつぶすといった感慨を抱くに至った。Term2が始まればまた毎日が息継ぎをするのも必死な日々になるのだろうけど。
クラスメートについて
今通っているグラフィックデザイン科に在籍している40名のうち、私を入れて5名が留学生で、残り35名がカナダ人となっている。カレッジの他のコースでは、半分以上が留学生という所もあるため、留学生の比率は他のコースと比べてかなり低い。
留学生の内訳は中国人(2)、インド人(1)、フィリピン人(1)、私となっており、日本語が通じない完全な英語環境で学びたいという人にとってはオススメの環境だと思う。(そもそもカレッジにいる日本人はかなり少ない)
それぞれの学生のバックグラウンドとしてはざっくり、高校から来た人3分の1、美術系の大学を卒業してきた人3分の1、その他(大学中退、数年働いてから等々)の人が3分の1といった印象で、年齢も様々。17歳から30歳半ばまでと幅広い。
既に美術系の学部を卒業してきた人も多いからか、入学時からものすごく絵が上手い人が多い。ちなみに、美術系の学部を出て、再度カレッジに入り直すのはカレッジの方が就職するにあたって実践的だからということらしい。
タームごとに1クラス20名のクラスメンバーがシャッフルされるかつ、固定の作業机があり休憩時間は皆自席にいるため話す機会が割とあり、全体的にアットホームな雰囲気だったのが意外だった。
学費&生活費について
留学するにあたって不安だったこと、英語力などを抑えて堂々の1位であった学費。会社員時代休日などに留学エージェントに行き、ざっくりした学費、生活費を試算してもらうと600万などと出て、それはかなり厳しい...となったものだけれど、1ターム目を終えて今現在の概算はこんな感じになっている。
学費(2年分):$28,040(留学生料金)
教材費(2年分):$4,900(Macbook Pro購入の指定有り)
生活費(20か月分):$ 10,000(月$500で計算)
スクールトリップ費:$800(1週間アメリカへ。希望者のみ)
でざっくりだけれど
合計:$43,740
に。
ただ、カレッジ附属の語学学校を卒業した後、コースが始まるまで間があったこともあり、その間に9か月アルバイトをした結果$10,000の貯金ができ、実際日本の貯金からの支出は
$43,740ー$10,000=$33,740
となった。
かつ、ちょうど私が円をドルに変えたタイミングが円高だったこともあり(1カナダドル=83円)日本円にすると
$33,740×83円=280万420円
に。
600万と言われるとそれはちょっと...となるけれど、生活費込みで280万だと1年で割っても140万、日本の専門学校に行ってもそれくらいかかるよな、英語もプラスで学べるのなら、高いどころかむしろやすいのでは!????と思っている。カナダでのバイトで思ったより貯金ができたのと、円高というダブルラッキーのおかげではあるのだけれど。
夏休みにまたアルバイトができればさらに費用を抑えられるのではと思っているけれど、そんなうまくいかないかな...。
通っているコースについて
今通っているコースは2年のグラフィックデザインのコースで終わるとDiplomaが取得できる。コース内容としては1年目は基礎について学び2年目から実践に入る様子。ちなみに2年目になるとそれぞれのターム終了ごとに企業でのインターンがある。また希望者のみだけれど、2ターム目にアメリカシカゴへの研修旅行がある。
1学年40人で1クラス20人。こじんまりとした規模で、質問などもしやすい。また、なぜかカレッジの中でもグラフィックデザインのコースだけ1フロアまるまる占有しており、一人一人に作業机とロッカーが与えられる。(カレッジにはwebデザイン系のコースもあるのだけれど、そちらのコースには作業スペースは与えられない。なぜ)
こんな感じ。
棚もある。
普段のDesignの講義はここで受ける。ドアがない。
大抵講義の初め30分くらい毎回インストラクターによる小話がありその後は各自席に戻り課題をやることになる。
Term1、 時間割と全体的な傾向
時間割
1学期目の時間割はこんな感じだった。
科目としては
- Advertising1
- Typography1
- Digital Production1
- Design1
- Design History1
- Principles of Drawing1
- Professional Communication1
と7科目あった。
時間数だとDesign1が週9時間、Drawingの授業が週7時間あり、その後にDigital Production4時間、Typography2時間、Advertising2時間、Professional Communication1時間とつづく。課題の重さも時間数に応じて調整されていたように思う。
Term1 講義について
講義ではインストラクターが一方的に講義をするといったことはほとんどなく、概念の説明→課題の発表→課題の中で随時イントラクターに質問という形で進んでいった。初めはその形式に戸惑ったが、実際に手を動かして理解するというやり方は慣れると実践的だと思うようになった。
Term1は大まかに言って、デザインの基礎の基礎を身につけるといったことに比重が置かれていた。まず、パソコンを使わない。そして色が登場しない。DesignとDrawingの課題では基本的に白黒のみの使用という制限があり、形やCompositionに集中するように設計されていた。なので日々切ったり貼ったり塗ったりデッサンしたりの日々だった。
ただ全くソフトの使い方についてやらないというわけでもなく、Digital Productionの授業では、Illustrator、photoshop、Indesignの使い方について学んだ。
感心したのが、それぞれの科目の課題が他の科目の課題と有機的に結びついていたこと。インストラクター自身も、「これは○○の授業で学んだよね?その概念を使うんだよ」と言っていて、場当たり的に課題を出すのではなくて、コース全体として課題が設定されているんだなあと、自分が大学生だった時のことを思い出し、その違いに驚いたのだった。
1週間の流れ(課題スケジュール)
1週間の流れとして、月〜木の空き時間の間にDesign、Drawing以外の課題を終え、金〜日にかけてDesign、Drawingの課題を目処が立つところまでやるという風にしていた。一応睡眠時間は日々7時間確保できたので、スケジュール管理はまあまあ上手くいったのではないかと思う。(クラスメートの中には徹夜した、2徹したという人もちらほら...)
カナダのカレッジの忙しさについて
海外の大学では学生がよく勉強すると聞くけれど、カレッジに入ってその言葉の意味するところがわかった。よく勉強するというより、勉強せざるを得ないのだ。
大学ではなく、2年制のカレッジということもあり、1週間の時間割はぎゅうぎゅうに詰まっている。かつそれぞれの科目でフルパワーで課題が出されるため、塵も積もれば山となるとばかりに学期中は課題に追い立てられまくることとなる。
私の場合、レポート等英語のライティングが必要とされる課題では事前にチェックをお願いしていたため(学校のチューター制度を利用)、それらの時間も含めて課題を計画的にこなしていく必要があった。
冗談抜きに学期が始まってから終わるまで、こんなにも時間が止まったように感じられるのは子供の時以来なんじゃないだろうかと思う忙しさだった。日々課題の締め切りをお手玉のようにグルグルと操り、授業を受けている時間以外は昼食も15分で終え、課題のために机に向かい、家に帰ってからも課題、土日も学校に行き課題、課題の4か月だった。4か月の間1日たりとも課題をしない日はなかった。
英語によるハンデももちろんあるのだけれど、後半からは英語云々というよりもスケジュールマネジメントと気力と体力という感じで、辛いは辛いのだけれどもカリキュラムがしっかりしており、自分が何ができるようになるのか、なったのかが明確なため、次は一体どんな知識が技術が身につくのだろうと、わくわくしながら過ごしていた。一言で言うならハイだったと思う。
デザインはセンスではない、知識と経験だといわんばかりのカリキュラム(メインのデザインの授業ではまず概念が言葉で説明される)にとにかくついて行こうとした1学期だった。
ポートフォリオ作成
カレッジ入学までにやらなければならないこととして、学科が求める英語力をパスすることと、ポートフォリオ選考にパスすることというものがあった。このうち英語力についてはカレッジ附属の語学学校に通い、パスすることができた。残りのポートフォリオについては、12月課題発表、4月提出締切、5月合否発表だったのでバイトをしながらポートフォリオ作成することとした。
日本と違い実技試験がなくポートフォリオのみでの合否判断だったので、実技試験を課すところでは一生合格できなかっただろうな・・・と思いつつ。
ポートフォリオ作成で求められたものは以下。
- Resume
- Statement of Purpose
- Self Portrait
- Photographic Collage
- Interior Perspective Drawing
- T-shirts design
- Food Packaging Redesign
- Personal Work
Resume
履歴書。今までの経歴、学校歴を書いたもの。以前に作成したものがあったので、そのまま使う。
Statement of Purpose
なぜこの学科に入りたいのかについて。思っていることを書き、オンライン英会話にて添削してもらう。
Self Portrait
自分を表すモチーフを3つ以上選択し、 セルフポートレイトを描く。私は自分に影響を与えた本をバックに好きな国のTシャツを着て、音楽を聴いている自分を描いた。そもそも絵なんて今まで描いたことがなかったのに、自分の上半身くらいある大きさの紙に絵を描かなければならないということで、この課題をやっている時はひたすら辛かった。
Photographic Collage
透明なガラスに入った水に色をつけ、それらの写真を撮影。印刷して3インチ×3インチにカットし、全部で20の写真によるコラージュを作成するという課題。こんな写真がたくさんできることに。
Interior Perspective Drawing
遠近法を使って、町の有名な建造物をデッサンするという課題。そもそも絵を描いたことがないのでこの課題も辛かった。まずは本を借りてきて、遠近法とはというところから始めた。そしてこれも指定された紙のサイズが大きく、なかなか終わらず精神的に疲弊した。
T-shirts design
指定された文言を使い、Tシャツのデザインをするというもの。2色のみの使用という制限あり。
Food Packaging Design
既存のフードパッケージを、新しく作り変えるというもの。提出の際には既存のものと自分が作成したもの2つを提出する必要があった。今回の課題の中では最もリラックスして取り組めたものだった。
Personal Work
今までに自分が制作した作品を4つ提出とのことだったので、自分が作成したwebサイト2つをまとめたものと、写真と、絵葉書サイズの絵を提出した。
ポートフォリオ作成しての感想
準備期間が3か月だっということもあり、バイトしていた時間以外はほぼポートフォリオ作成に費やすこととなった。毎年100人くらいの応募がありそのうち通るのが50名程と聞いていたので、通った時にはホッとした。現時点での到達度よりも入ってからの伸びを重視するとあったので、あのひどい絵で入れてもらえたのか?とも思う。(入学してからわかったことだけどクラスメートは皆絵が上手かった)
決められた期間内にある程度の量の課題を仕上げてくるということも求められていたんだなということを入学してから実感した。この課題を終えられないと、とても学校に入ってからついていけないよな・・・と。
カナダのカレッジでデザインを学ぶに至るまで
2016年の9月からカナダにあるcollegeの2年のデザインのコースに通っている。その前は普通に事務系の会社員をしていた。大学では文学を学んでいた。
はっきりいってデザインには何の関係もなかったし、デザインを学ぶ人はそれこそ幼少期から絵が得意でセンスの塊で、デザインを学んでみたいということも憚られるくらいの眩しさがあった。
今思うと何かを作る人に対してのコンプレックスがあったけれど、そのこと自体も当時は自覚できていなかった。
転機は会社で人事部に部署異動になったことだった。社内での啓蒙パンフレットや、ACCESSを使った計算ツールや色んなものをかなり自由度高く作らせてもらった。こういうことを楽しいと思うのかと自分自身でも驚いた。
その後会社を辞め、webデザインの職業訓練のコースに通い、このまま就職するかもっと専門的にデザインを学ぶか悩んだ。(就職のお誘いもあった)
どうせいつか死ぬを挿入した時に、納得できることをしようと、留学してデザインを学ぶことに決めた。英語も長年のコンプレックスでいつかなんとかしたいと思っていたことだった。
20代後半にまた一から全てを築き上げるのには、大丈夫なのかという不安もあったけれど、突然の南米思考によりまあなんとかなるだろうとカナダに行くことにした。
カナダに来て1年4ヶ月、どれくらい英語が上達したのか
カナダに来て1年4ヶ月が経った。
ビジター(5ヶ月)→ワーホリ(1年)と来て、次に学生になろうとしている。
この1年程でどのくらい英語が上達したのかを検証したい。
渡加前
TOEIC800、IELTSジェネラルで総合6.5だった。
点数で見ると悪くないようにも見えるが、実際は飛行機の中でCan I have ~というだけでもこの表現で発音で伝わるのだろうかと不安になるぐらい、実地経験のない英語力だった。
渡加前は試験前にTOEICやIELTSの問題集を解いたり、会社の福利厚生関係で手に入れたEnglishジャーナルをiphoneに落として聴いたりしていた。
アルク (2016-08-06)
渡加後初期(ビジター期間)
銀行口座を開設する、SINナンバーを取得する、健康保険証を取得するなどの事務手続きは思っていたよりもスムーズにできた。
フレーズを事前に覚えておき、何をしたいのかが明確であれば意思疎通はとれるといった感じだった。
この期間にカレッジ付属の語学学校に通っていたが、下手でも良いのでとにかく何か話すことのトレーニングになった。
渡加後中期(ワーホリ期間)
同僚の若いカナダ人の早口英語にやられつつも、英語そのものに対する抵抗がかなり薄れてきたような気がする。
Taxリターンを説明書を読みながら自分でやったり、学生ビザ申請をエージェントに頼むことなく行えたのは英語で事務手続きができるという自信に繋がった。
現在
情報を取りに行く際に英語であるか日本語であるかということをあまり気にしなくなった。タブには日本語と英語のブログが開かれていて、あっちを読んだりこっちを読んだりしているような状態。
Podcastも英語の勉強のためというよりは情報を得るために聴くようになった。
ただし、早口の英語だと聞き取れないことは多々あるし、洋書を読む際も辞書はかかせない。スピーキングは最低限のことは伝えられるが、瞬時に制度や歴史の説明となると難しい。
まとめ
1年4ヶ月のワーホリ生活だが、英語の上達については実用化できていなかった知識が取り敢えずアウトプットされるようになったレベルで、こんなものかといった感がある。
英語に対する「構え」がなくなったことが一番の収穫のように思う。